ハマのドンは「首相辞めないと」”菅退場”が宣告された横浜市長選挙 (1/2ページ)
8月22日に投開票があった横浜市長選挙は、立憲民主が推薦して共産、社民らの野党が推す山中竹春・元横浜市立大教授が圧勝。自民の地元の名門政治家で菅首相も全面支援した小此木八郎候補を最終的にはブッチ切って勝利し、結果として見れば「アンチ菅」の色が際立った形だ。
選挙戦を取材してきた全国紙記者はこうまとめる。
「結局は“ハマのドン”として知られる藤木幸夫(元横浜港運協会会長で、現横浜港ハーバーリゾート協会会長)さんには逆らえなかったということでしょう」
その藤木氏は、「菅(首相)も今日あたり辞めるんじゃないの? 辞めないとしょうがないだろう」と言い放ったものだ。
当初、横浜市長選の最大の争点は横浜市のIR(カジノ)誘致の是非だった。ところが元々反対論者の山中氏と、反対に転じて出馬した小此木の一騎打ちとなり、カジノ誘致の是非は消失。実質的には現在の自民党体制と菅首相のコロナ対応のあやふやさ、そして、カジノ反対で小此木・菅を葬り去ろうとする”ハマのドン”藤木氏の動向がポイントとなり、何が争点だったのかは正直、不明。