総裁選で多額の現金が飛び交う? エリート対叩き上げの熾烈な競争となった、昭和の名総裁選 (2/2ページ)

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いずれ近い将来、日本国がこの福田赳夫を必要とする時が必ずやってくる」と言葉を残した。暗に田中氏のやり方を批判していると言える。さらに、2年後に田中氏に金脈問題が起こると、福田氏は批判の急先鋒に立つ。三木内閣を挟み、福田氏は1976年に首相に就任し、雪辱を晴らした。

 元より、田中氏と福田氏は対照的な人物だった。大学を出ていない田中氏に対し、福田氏は東京帝国大学(現・東京大学)を卒業後、大蔵省の官僚を経て政治家となった絵に描いたようなエリートコースを歩んでいた。それぞれの政治家に付けられたあだ名が、「コンピューター付きブルドーザー」(田中氏)、「黄門様(政界のご意見番であるため)」(福田氏)であることを見れば、2人の対照性は一目瞭然だろう。エリートの福田氏を、叩き上げの田中氏が破ったことは、大きな衝撃だったのだ。

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