人間はなぜ尻尾を失ったのか?遺伝子の突然変異だった可能性 (3/5ページ)

カラパイア

・人間に尻尾がない原因は突然変異の可能性
bioRxiv』(9月16日)に公開された査読前の研究によると、人間に尻尾がない原因は、突然変異のせいかもしれないという。

 ニューヨーク大学グロスマン医学校の幹細胞生物学を専攻する大学院生ボウ・シャーは、なぜ人間に尻尾がないのか、ずっと疑問に思ってきた。

 科学者として彼は、分子レベルで注目して、この疑問の答えを見つけようと努めている。

 まずは、動物たちの尾の形状を調べるところから始めた。すると、胚の発達初期に、いくつかの遺伝子のスイッチがオンになって、幹細胞に対して、首や腰、最終的に尾を形成する脊椎や筋肉など一連の重要な骨格構造に成長するよう指示することを発見した。

 さまざまな種の尾を発達させるのに基礎となる遺伝子は、およそ30あることがわかっている。そこで、尾のないサル6種と、尾のあるサル9種の遺伝子を比較したところ、霊長目ヒト科(類人猿)と人間には共通するが、サルにはない突然変異が見つかった。

 この変異は、TBXTと呼ばれる遺伝子に影響する。このTBXTは、1世紀以上前に初めて見つかった遺伝子のひとつで、尾や背骨の形成にかかわる重要な遺伝子だ。

 今回、シャーが発見した変異は、このTBXT遺伝子の真ん中にあり、実質的には人間と他の類人猿でほとんど同じものだ。
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