鉄筋コンクリート造の鉄筋量を従来比の20%節約 さくら構造(株)が「ファインフレーム工法」を開発 環境にも優しく、従来の耐震基準よりも高い耐震性を実現 (4/5ページ)
層崩壊した建物は、崩壊した階の耐震要素は耐力が使いきられてしまっていますが、崩壊していない階の耐震要素は損傷が少なく、耐力が余っている状態になることが多いです。つまり、建物内に数多く耐震要素はありますが、地震に対してきちんと機能したのは極一部に限定されています。
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3NDc1MiMyODE0NjcjNzQ3NTJfSkNHaWJTa09Jdy5wbmc.png ]
連層耐震壁構造の場合、建物の上から下まで貫くように配置した耐震壁によって骨組み全体が一枚の板のように一体化されているため、特定の層への集中を避けることができます。また、どこかの層で建物が分離してしまう壊れ方ではないため、建物として一体性を維持し続けることができ地震力の再配分ができます。つまり、各階の変形を均一化することで、建物内の全階の耐震要素を無駄なく機能させ、倒壊に対する安全性を各段に向上させることができます。
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3NDc1MiMyODE0NjcjNzQ3NTJfQ2lGVnVzUXVWdy5wbmc.png ]
変形制御のメリットは構造性能だけではありません。建物全体の変形をより小さく抑えることは、地震後の修繕・家具や建具の被害を小さくすることにつながります。一般的に柱梁の線材を骨組みとしたラーメン構造よりも面材である連層耐震壁構造の方が、剛く、部材を極端に大きくすることもなく変形を小さくすることが可能です。