日本が鎖国状態の江戸時代、出島に来日し博物学的な研究を行った「出島三博士」 (1/3ページ)
みなさんは、江戸時代に日本で活躍した外国人を知っていますか?
「えっ、江戸時代って鎖国していたんじゃないの?」と思われる方も多いと思います。
実際、江戸時代はその大半が鎖国状態にあり、貿易相手はオランダと中国(+朝鮮、琉球、蝦夷を合わせる場合もあります)に限られていました。しかし、「出島三博士」と呼ばれる3人の外国人が日本で活躍していました。
今回の記事では、そんな「出島三博士」についてご紹介します。
※「出島三博士」については、出島の三学者(でじまのさんがくしゃ)という呼び方もありますが、今回の記事では、「出島三博士」という表現に統一してご紹介したいと思います。
オランダ人でも中国人でもない!?出島三博士とは?出島三博士とは、江戸時代に出島に来日して博物学的な研究を行った3名を指します。その3名の学者とは、エンゲルベルト・ケンペル、カール・ツンベルク、フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト。
3人は旅行記も残しており、それらは平凡社東洋文庫から刊行されています。
エンゲルベルト・ケンペルとは?エンゲルベルト・ケンペルは、ドイツ人の医師であり、博物学者でもありました。