願いが叶わないと斬首!江戸時代から伝わる”顔のない〇〇坊主”の宿命とは? (3/3ページ)
そして、中には血生臭いものもあります。儀式に失敗したお坊さんが、土地の権力者の怒りを買って首を斬られてしまいました。そしてその首を見せしめに吊るしたところ、途端に天候が回復したという伝承です。
だんだん、冒頭の「王殺し」の話と、掃晴娘と、てるてる坊主の「首をチョン斬る」という話が結び付いてきましたね。
結論を言えばてるてる坊主は、中国の掃晴娘の伝承と、雨乞いや日乞いに関わった者が首を斬られたという日本の話が結びついてできあがったおまじないの風習だと考えられています。そしてそれは、人類全体に共通する伝承や儀式のひとつのパターンなのです。
現代は、天候回復のおまじないをするくらいなら、スマホアプリで天気予報を見た方がずっと効率的といえます。今後、てるてる坊主という風習が廃れて忘れられていくのは間違いないでしょう。しかし、その起源を辿ってみると実は古来の民俗学的な風習に基づいていたことが分かります。こんなに身近なところに、古来の「おまじない」は息づいているものなのですね。
参考資料
オトナンサー『表情を描いちゃダメ? 晴天を願う「てるてる坊主」にも正しい作法があった!』
火田博文『本当は怖い日本のしきたり』(彩図社・2019年)
日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan
