”黒い吉野家”化が着々!?「早い、安い、旨い」からの決別戦略とは (1/3ページ)
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「黒い吉野家」。看板はあのお馴染みのオレンジ色ではなく黒。店舗外観もシックな色調で落ち着いた雰囲気。中に入ると、インダストリアルなデザインでカウンターだけではなくテーブル席もあって、天井には南国風のオシャレな店には定番のシーリングファンまで。メニューもだいぶ異なる。牛丼が中心なのはもちろんだが、唐揚げメニューも充実していて、はてはドリンクバーにデザートまである。これが登場した時には、ユーザーから「まるでカフェのよう」という声が上がったように、その通りカフェのようなのだ。
吉野家によれば、全体で約1200ある店舗のうち、ざっと300店舗弱で、「あまり多くないのが現状」(吉野家)というが、今後は一気に吉野家が「オレンジ色」から「黒色」に変わりそうだ。
10月13日に発表された吉野家の21年8月期中間決算は、売上高こそ前年の約820億円から740億円ほどにまでダウンしたものの、純利益で前年約57億円の赤字だったものが31億円の黒字に転換して、どうやらコロナの苦境から脱しつつある。
そこで注目されるのが、ポスト・コロナのリベンジ需要をどうやって取り込み、また、ニューノーマルの時代でどう変わっていくのかの戦略。