ありがたや!部下にとっておきの煙草を惜しみなく分け与えた西郷どんのエピソード (2/5ページ)
今回は明治10年(1877年)の西南戦争に際して、西郷隆盛(さいごう たかもり)から煙草を拝領した青年兵士のエピソードを紹介したいと思います。
「善か品を呈げんなら」西郷先生のとっておき西郷隆盛の右腕として名を馳せた元「人斬り半次郎」こと桐野利秋(きりの としあき)の甥に、根占潔(ねじめ きよし)という者がいたそうです。
「あぁ……煙草が吸いてぇ……」
城山に立て籠もっていた西郷軍は官軍に包囲され、外部からの補給を遮断されてしまいました。当然、煙草も底を尽きます。
あれもこれも足りない中で、何より煙草の吸えないのが一番辛かった喫煙者たちは、何か代用になるものはないかとその辺に生えている草や木の葉を干して吸ってみるなど試行錯誤。