恋に臆病になっている女性へ。読書の秋に読みたい「純愛小説」3選 (3/5ページ)

マイナビウーマン

「純愛」の奇跡を、大人になっても信じたいと思える物語です。

◇『ストーリー・セラー』有川浩(幻冬舎)

結婚しても「純愛」は貫き通せるものなのか?

誰もが夢見る究極の「純愛」のカタチではありますが、それは理想なのか、現実に起こりえることなのか、いつも考えてしまいます。

本作は、物語にさまざまな仕掛けを散りばめながら、恋愛、結婚、そして愛する人の死に直面するまでを通して、「純愛」とは何かを語りかけます。

「Side:A」「Side:B」という対となる2つの小説から成り立っており、Side:Aは妻が逝く物語、Side:Bは夫の余命があとわずか、という真逆のシチュエーションで構成されています。

冒頭はSide:Aの妻が、難病の告知を受けるシーンから始まります。病名は「致死性脳劣化症候群」。それは、脳を思考に使えば使うほど生命を維持する機能が落ちてしまい、死に至るという病でした。作家をしている妻にとって、その宣告はこの上なく残酷なものでした。

衝撃的なシーンから始まるSide:Aは、時が戻り、2人の出会いから結婚生活までを描きます。

2人は、同じデザイン事務所で働いていたことで出会います。ある時、彼は彼女がとてつもなく面白い小説の書き手であることを知ります。もともと読書好きだった彼は、雷に打たれたかのように、彼女に恋をします。私も読書が好きだからこそ、このシチュエーションはとてもドキドキしました。

2人はやがて夫婦になり、夫というたった1人の読者のためだけに小説を書き続けた妻は、遂に作家デビューを果たします。しかし、妻は作家としてさまざまな困難にぶつかりながら、実家のトラブルなど家庭内の問題が重なって心を病んだ末に、物語の冒頭にあった残酷な病の宣告を受けます。

結婚すると、独身時代の恋愛とは異なり、考え方や習慣の違いなど些細なことから、病気やお互いの実家のことに至るまで、一緒に生活するからこそ乗り越えなくてはいけないことも多くなります。

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