槙原寛己「ヤクルトは6位予想、途中入団の外国人の活躍が読めなかった」 (2/3ページ)
今季、原監督には疑問符がつくいくつかの采配がありましたよね。
槙原 うーん。ただ、勇気を持って投手を代えてましたし、シーズン前には桑田(真澄)をコーチに招聘して化学反応を狙ったり、悪くなかったと思うんですけどね。でも、意外に投手ばかり代えて、「桑田や宮本(和知)は止めないのか」とは思いましたけどね。
テリー なんで止めないんですか。
槙原 いや、止められないんじゃないんですか。やっぱり最終的な決断は監督ですから。でも、どんな采配も優勝すれば「名采配だ」って言われるわけで、僕らみたいな内情を知らない外野がヤイヤイ言ってもしょうがないんですけどね。
テリー だって槙原さんは解説者じゃないですか。
槙原 そうなんですけど、コロナで球場に行けなかったんですよ。
テリー あ、そうか。
槙原 もちろん、コロナになる前はできたんですよ。練習中のグラウンドに下りて行って、例えば桑田や宮本にオフレコで話を聞いて「原監督はこういう采配をしてますけど、実はこういう事情があるんです」とかって、そのままは明かせませんけど、オブラートに包みながら話せたんです。でも、今はグラウンドにも入れないから、ヒソヒソ話ができないんですよ。だから、采配については一概に言えないんですよね。
テリー 途中で暴行事件を起こした中田翔が無償トレードで入ってきましたよね。それがチームに不協和音を起こし、低迷の原因になったっていう記事も読んだんですけど。
槙原 あぁ。あの件については僕もやり方を間違えたかなと思ってますね。獲得するのはいいんですけど、謹慎処分を受けた身ですし、日ハムでも打ててなかったわけですから、やっぱり2軍で鍛え直してから、1軍に上げるべきだったんですよ。そうすればカンフル剤になった可能性もあったと思うんですが。すぐ使っちゃったのはチームと本人、双方にとって、よくなかったですね。それをいろいろと叩かれて、巨人が大事なところで踏ん張れなかったひとつの要因になったかもしれないですね。
テリー まぁ、いずれにせよ、今季はパ・リーグも最後まで優勝争いがもつれましたし、これからCS、日本シリーズとまだまだ楽しめますね。
槙原 いい試合を見たいですね。