【調査分析】コロナ禍で、はたらく人は何に悩んでいるのか?~相談件数は51%増加。従業員支援プログラムに寄せられた、はたらく人の相談12,545件の傾向分析~ (4/9ページ)

バリュープレス

その結果、中核となる単語は「仕事」であることが明らかとなりました。また、この「仕事」を取り巻く主な関連単語として、「仕事」と「上司」、そして、「仕事」と「自分」「思う」「言う」、さらに「仕事」と「不安」、「仕事」と「家族」「妻」が示されました。つまり、コロナ禍は、「仕事」に大きな影響を直接及ぼしたこと、また、「仕事」をする上で、自分の思いを伝える難しさを抱え、かつ「上司」との関係に悩む傾向があったことが窺われます。また「コロナ」という単語に中心性が示されたことからは、コロナ自体が相談内容のトピックとして挙がっていた可能性も推察されます。


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次に、コロナ禍の長期化による変化を検討するため、2021年度上半期の相談内容をテキスト分析したところ、依然「仕事」に関する頻出度合いは高いものの、とりわけ「上司」という単語に中心性がハイライトされ、さらに「仕事」と「ストレス」、「上司」と「言う」「チーム」の関連性が示されました(図3)。2020年度との比較では、新たに「妻」「できる」に中心性が示され、「相談」「家族」との関連も明らかとなりました。また「問題」「不安」という単語の中心性の高さからは、2020年度に登場した「コロナ」自体というよりも、コロナによる「問題」「不安」が悩みの核である可能性が考えられます。
こうしたことから、コロナ禍の長期化においては、「仕事の質量の適切な調整」、「上司を中心とした対人関係改善」、「コミュニケーション力向上」が、従業員のメンタルヘルスの悪化防止のキーワードであるとともに、企業では介入が難しいながらも、業務パフォーマンスに大いなる影響を及ぼしかねない「プライベート」な部分、とりわけ、「家族・パートナー関係」に関する支援が、一層求められると考えられます。

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