【調査分析】コロナ禍で、はたらく人は何に悩んでいるのか?~相談件数は51%増加。従業員支援プログラムに寄せられた、はたらく人の相談12,545件の傾向分析~ (7/9ページ)

バリュープレス

妻も同様のストレスを抱えているようであり、仕事も夫婦関係も子育ても八方ふさがりとなっている。
●対応  
まず、相談者と妻双方のストレスを低減させるため、自分の時間や仕事のスペースが確保可能な近隣のコワーキングスペースの利用を一緒に検討し実践。その結果、妻のストレスはやや和らぎ、子どもへの影響は低減するも、妻との関係に依然課題がみられた。カウンセリングでは、妻との間で摩擦が生じるメカニズムを検討し、互いがパーソナルスペースを必要としていることを認識。夫婦間での境界線の必要性を説明し、コミュニケーション方法を検討した。次第に妻との関係も落ち着いたことから、相談終結となった。


ウィズ/アフターコロナで企業と従業員に有効な施策とは

上述の事例①では、コロナ禍における安全健康面に関する施策が周知されたことは有効であった一方で、上司のちょっとした対応が、従業員の不安を惹起する形となってしまったことが窺われます。事例②においては、これまで対面のコミュニケーションで身に着けてきた人間関係構築方法がテレワーク下では通用せず、あらたな環境での人間関係構築の難しさが浮き彫りとなりました。また、上司や周囲が、相談者の苦悩を早期に把握できず、対策が遅れてしまったことで、ストレスが身体症状に影響を及ぼすまでに至ってしまいました。事例③については、急なテレワークへの移行で、自宅での就業環境が整わず、また、急な生活リズムの変化から夫婦関係が悪化、子どもへの影響へと発展してしまう事態となりました。これらはコロナ禍という特殊な状況の中で生まれてきた課題の一部であると言えます。ここで、相談の中から窺えた、ウィズコロナ、アフターコロナにおける企業とその従業員、双方に有効と思われる施策を以下にまとめます。

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