【調査分析】コロナ禍で、はたらく人は何に悩んでいるのか?~相談件数は51%増加。従業員支援プログラムに寄せられた、はたらく人の相談12,545件の傾向分析~ (6/9ページ)
<事例 ②>コロナ禍の新入社員が心身の不調に ⇒ 休職から復職するまでの伴走支援
●相談の背景
コロナ禍の真っただ中に入社。入社初日からテレワークで、所属部署の上司、同僚も実際には会っていない。オンラインで入社研修、配属先の業務OJTが始まったが、業務はわからないことだらけ。誰に尋ねたらよいか、誰を頼ってよいかわからない。
上司は穏やかな人だが、常に忙しそうで、質問したら邪魔をしてしまうのではないか、入社早々できない人間だと思われるのではないかと苦悩し、耐えてきた。数か月後のある朝、布団から出られなくなった。食欲も低下しやる気もしない。寝る前に明日どうしようと不安が頭をグルグル回り、寝付くまでに数時間かかり、更に悪夢をみるようになった。どうしたらよいのかわからず相談をした。
●対応
入社早々にテレワークとなったことによる人間関係を構築する難しさや、見えない相手とのコミュニケーションの難しさを共感すると同時に、心身の健康状態について確認。医療機関の早急な受診を推奨した結果、受診後休職に至り、休養に専念することになった。一定期間休養後、カウンセリングを再開。主治医や産業医の復職に対する医学的見解を確認の上、再発防止の検討、および、テレワーク下でのコミュニケーションを円滑にするための取組みを行い、無事復職。復職後の安定勤務を確認し、相談終結となった。
<事例③>コロナ禍の急なテレワークに在宅環境整備が追いつかないストレス ⇒ 家族間で摩擦が生じるメカニズムの検討と対策支援
●相談の背景
緊急事態宣言が発令され、突然のテレワークが始まった。自宅には自室がなく、二人の子ども達も学校が休校となり自宅で過ごし、妻もテレワークとなった。突然のことで、自宅内に就業する場所がなく、急遽、居間のインテリアを変えて仕事場所を確保した。しかし、客先との連絡中やオンライン会議中に、子ども達が騒いでいる時があり、つい子ども達を怒ってしまい、怒った後に自責を感じてしまう。こうした中、自分が安らぐ時間の確保できない上に、妻との関係も悪化。妻の言葉にストレスを感じ、出社業務を推奨されていないにもかかわらず、出社をして業務するようになった。