減少傾向のお墓はそもそも庶民が求め檀家制度によって確立された (3/3ページ)
ギャートルズの原作は文明批判、自然回帰を叫ぶヒッピー文化華やかりし60年代後半から70年代前半にかけて描かれた作品である。この最終回における文明批判には考えさせるものが多々ある。文明には弊害があるのは確かである。しかし我々は原始の昔に戻れるわけはなく、ほとんどの人は戻りたくないだろう。批判とは否定する対象の短所と、自己の主張の長所を比較して優位に進めるものだということは心得ておくべきである。
■見直すべき歴史
現代では不要無用扱いをされつつある墓には庶民の願いが込められていた。文明の進化とは生活が便利になることだけではない。人間の精神や魂も進化する。自然から墓へ至る歴史もそのひとつといえる。古臭いと思われる墓や仏壇は、文明の進化が生んだ産物であった。墓や仏壇を捨て去る前にその歴史を振り返って考えることも必要ではないだろうか。
■参考資料
■松尾剛次 「鎌倉新仏教の誕生」講談社(1995)
■松尾剛次 「葬式仏教の誕生」平凡社(2011)