重要文化財の運送レポ!日本有数の仏像「聖徳太子童形立像(孝養像)」が運送業者に運ばれる一部始終に潜入 (5/5ページ)
その箱を、複数の男性で慎重に抱えながらトラックへ運び込まれ、聖徳太子像は東京へ旅立って行きました。
お寺の思いと日通の技の賜物で美術展に登場今回、善重寺の聖徳太子像が向かったのは六本木にあるサントリー美術館。11月17日から2022年の1月10日まで開催される千四百年御聖忌記念特別展「聖徳太子 日出る処の天子」にお出ましになるためです。
同展は、聖徳太子が亡くなって1400年の節目にあたる機会に、日本中の太子信仰の貴重な美術品が集められたもの。日本仏教の礎を築いた人物こそ聖徳太子ですので、氏なしでは現在の日本仏教はなかったと言っても過言ではないでしょう。
年にたった一度の拝観ができるチャンスであるお寺でのご開帳でさえ、高い壇上の厨子の中に入っているので、像のディティールを見ることは叶いません。

しかし今回、搬出のために大接近することができた聖徳太子像をよくみてみると、前髪やうなじに後れ毛の一本一本まで描いてあることがわかりました。像からみなぎる、まるで生命があるかのような存在感は、こうした細部までにこだわった作りに支えられていることがわかります。
今回の「聖徳太子 日出る処の天子」展では、お寺での拝観以上に像を近くから見ることができるチャンス。
こうした隙のない技術をぜひ体感してみてください。
サントリー美術館 開館60周年記念展 千四百年御聖忌記念特別展「聖徳太子 日出づる処の天子」 2021年11月17日(水)~2022年1月10日(月・祝) 東京都港区赤坂9-7-4東京ミッドタウン ガレリア3階 ホームページ日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan