「最後の乗客になった私に、路線バスの運転手が『後ろにおいで』。運転席のすぐそばに呼ばれて...」(北海道・50代女性) (2/3ページ)
すると運転手さんから、
「お客さん、後ろにおいで」
と声がかかり、運転席のすぐ後ろの席に案内されました。
名産や観光スポットを教えてくれて...見るからに観光客という感じだったのでしょう。運転手さんは私に、岡山の名産や観光スポットなどを、色々聞かせてくれました。
そして間もなく夢二生家の停留所というところで、運転手さんは
「バスが一時間に一本しかないので時刻表を見てから生家に行くといい」
と教えてくれました。

私はお礼を言ってバスを降り、言われた通り帰りのバス時刻を頭に入れて、生家の観光を楽しみました。
そして、帰り道。
やって来たバスに乗り込むと、なんとあの運転手さんがニコニコと笑っていたのです。
それは先ほど私が乗っていたものの折り返しのバスでした。
運転手さんが、まさかの...運転手さんは
「時間的にこれにまた乗るかな...と思って」
と、驚いたことに私への手土産を用意してくれていました。
驚きと感動で胸が一杯になり、「今朝方、突然岡山へ向かおうと思い立ったのは、この運転手さんとお会いするためだったのかもしれない」と思ったものです。
その夜、京都のホテルに戻ってから、ホテルの便箋でバス会社あてにお手紙を書いたことを覚えています。

お土産は、岡山名物「ままかり」の佃煮でした。