あまりの美しさが招いた悲劇?日本神話が描く兄妹の近親相姦エピソード (1/3ページ)

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あまりの美しさが招いた悲劇?日本神話が描く兄妹の近親相姦エピソード

女性の美しさを称える表現は昔から色々ありますが、その輝きが衣服をも貫き通す……と言うほどの美貌は、なかなかお目にかかれないでしょう。

今回はそんな美しさを称えられた衣通姫(そとおりひめ)のエピソードを紹介。『古事記』と『日本書紀』では設定やストーリーが異なりますが、それぞれ見ていきましょう。

許されぬ兄妹の悲恋…『古事記』

『古事記』によると、衣通姫は允恭天皇(いんぎょうてんのう。第19代)の娘・軽大娘皇女(かるのおおいらつめのひめみこ)の別名と言われ、実の兄である皇太子・木梨軽皇子(きなしのかるのみこ)はその美しさに耐え切れず、情を通じてしまいます。

衣通姫。菊池容斎『前賢故実』

小竹葉(ささのは)に 打つや霰の たしだしに
率寝(ゐね)てむ後は 人は離(か)ゆとも 愛(うるは)しと
さ寝しさ寝てば 刈薦(かりこも)の
乱れば乱れ さ寝しさ寝てば

【意訳】笹の葉に霰(あられ)が降りつけ、たしだしと音がするように人々は私を責めるだろうが、こうしてあなたと想いを遂げた以上、たとえ世界を敵に回してもあなたを愛し続けよう。
私は想いを遂げたのだから。

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