縄文時代はなんと一万年以上もあった!(5)中期・呪術的な道具が作られ火焔式土器も誕生 (2/5ページ)
抜歯の習慣

縄文時代の抜歯人骨_津雲貝塚(岡山県笠岡市)出土_ウィキペディアより
このころ特筆すべきことは、主に成人を迎えた時や結婚をする時に「抜歯」をする風習が始まったということです。もちろん麻酔も止血剤も消毒液もないこの時代、健康な葉を抜歯することは死の危険が伴う行為ですし、強烈な痛みであったことでしょう。
しかし世界的に見ても、この抜歯をする風習は“奇習”という訳でもなく、さまざまな国で行われていた風習です。
他にも家族が亡くなった時や村の重要な役目についた時なども抜歯を行っていたことがわかっています。
この抜歯の風習は縄文時代中期に始まり、後期・晩期には盛んに行われるようになり、西日本の縄文晩期では成人のほぼ全員が抜歯を行っていて、社会制度として、抜歯が定着していたことを示しています。
何故抜歯が定着していったのかというと、共通する「痛み」を感じることで、家族や仲間達との精神的な絆を強めていたのではないかという説があります。
そこまでして連帯感を強めていかなければ、縄文時代を生き抜くことは簡単なことではなかったのです。
縄文時代のこの中期以降は人口が減少していきます。特に西日本は東日本ほど自然資源が豊かではありませんでした。