金星の雲の中に生命体が潜んでいる可能性。独自の環境を作り上げている (2/4ページ)

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 金星探査機「ベネラ8号」や「パイオニア・ビーナス」による1970年代の調査では、暫定的ではあるが、金星で「アンモニア」が検出された。

 もしも十分なアンモニアがあれば、金星の雲に一連の化学反応を引き起こすと考えられる。

 アンモニアが硫酸に溶けて、その酸を中和する。すると本来は丸い球状の雫だったものが、塩のような非球状のどろっとした液になる。また、これによって二酸化硫黄に分解される。

 こうして、雲の謎がほぼ解決されるのだが、問題が1つある。それはアンモニアが金星に存在する理由がわからないことだ。

 アンモニアには水素が結び付いている。だが金星に水素はほとんどない。だから金星にアンモニアもあるはずがない。

 すると、ある別の可能性が自然に導き出される。アンモニアが生命活動に由来するという可能性だ。

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image credit:Joanna Pętkowska (Warsaw University of Technology, Warszawa, Poland)

・金星の雲の中に生命体がいる可能性
 地獄のように過酷な金星に生命が存在するとすれば、それがアンモニアを作り出し、先ほど説明したような化学反応が起きる。

 この化学反応は、雲の酸を中和するので、生命が生存しやすい環境も作り出すだろう。

 現実に地球では、人間の胃の中でアンモニアを生産し、胃酸を中和しながら生きる細菌が存在すると、研究グループは指摘する。

 「私たちが知る生命は、金星の水滴の中では生きられないでしょう。ただ重要なことは、おそらく何らかの生命がいて、生存しやすいよう環境を変えているということです」と、シーガー教授は声明で語っている。
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