江戸っ子たちの人気スポット!年間20万人が楽しみにした「大山詣り」の魅力を紹介 (3/5ページ)
「オヤあなたも大山詣りですか」「あなたもですか」「奇遇ですな」
他にも北からやって来る八王子通り(厚木往還)や府中通り、南東からやって来る柏尾通りや田村通り、南西方面からやって来る羽根尾通りや六本松通り、そして蓑毛通りなど、各方面から参詣客が押し寄せたことでしょう。
これが粋!?大山詣りの江戸っ子スタイルさて、大山詣りと言ってもただ行けばいいというものではなかったらしく、江戸っ子たちの間では独特なルールを設けていたようです。
「そうだ。大山、行こう。」と思い立ったらすぐ出発するのではなく、まずは隅田川で水垢離(みずごり)を行い、心身を清めます。いわゆる精進潔斎で、その日の夜は心身を汚してしまう酒や生臭物(肉や魚、ネギやニンニクなど精のつく野菜など)、そして性行為を我慢します。
そして翌朝、心身が清められたことを証する白装束に身を包み、貴重品に加えて奉納用の木刀を持っていざ出発です。
なぜ木刀を奉納するのかと言うと、かつて源頼朝(みなもとの よりとも)公が戦勝祈願のために太刀を奉納した故事に由来するもので、奉納の証として別の木刀を授かり、神棚に祀ります。