最期に漢字一字を遺すとしたら何を遺すか 沢庵和尚は何を遺したか (1/4ページ)

心に残る家族葬

最期に漢字一字を遺すとしたら何を遺すか 沢庵和尚は何を遺したか

日本漢字能力検定協会主催の全国公募で、1年を振り返り、世相を表す漢字として2021年は「金」が選ばれた。それはコロナ禍での開催だったことから、国際的祭典における熱狂が叶わなかった東京オリンピック・パラリンピックだったにもかかわらず、多くのアスリートたちの活躍で、日本が「金」メダルを27個獲得したこと。また、メジャーリーグの大谷翔平やプロゴルファーの松山英樹による、日本人初の大快挙。将棋の藤井聡太の四冠達成など、輝かしい「金」字塔を達成したこと。更にコロナ関連の「支援金」「給付金」から、多くの人々が例年になく「金」という漢字に着目したということらしい。

■夢という一字を遺して亡くなった沢庵和尚


2021年の「金」に限らず、人それぞれ、人生の節目節目に、「気になる」「こだわりたい」漢字があるのは言うまでもない。その一例として、かつて、自身が死ぬ前に「夢」の一文字を遺した人物がいる。江戸時代前期の禅僧・沢庵宗彭(たくあんそうほう、1573〜1645)だ。

■たくあん漬けを作った沢庵和尚の一本気な人生


但馬(たじま)国出石(いずし、現・兵庫県豊岡市)で生まれた沢庵だが、「沢庵」と言えば、我々の食生活に欠かせない大根の漬物・たくあん漬、またはたくわん漬が連想される。乾燥させた大根・食塩・米ぬかを、ふたのついた容器に入れ、その上から重石を乗せて、漬け込んだものだ。たくあんは地域によって製法が若干異なるものの、大きく分けると、自然な生成り〜薄茶色のものと、クチナシなどで鮮やかな黄色に着色したものがある。

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