誰も助けてはくれない――雪道で動けなくなった1人の教師は投げやりになり「それなら、皆困ればいい」 (2/3ページ)
心身共にへとへとなのに、誰も助けてくれない。私が動かなければ後続車だって動けないのに。
――それなら、皆困ればいいでしょ。私は、投げやりな気持ちになっていました。
「ぼく、横をずっと歩いてついていきますよ!」その時、「ぼく、押しますよ!」という声が聞こえました。
見ると学生さんらしき若い男性が私に話しかけているのです。
「窓を開けてください、声をかけますから、それに合わせてアクセル踏んでくださいね!」
それだけではありません。
「この路面だとまた動けなくなるかもしれないから、ぼく、横をずっと歩いてついていきますよ!」
何度も声をかけながら一生懸命押してくれたおかげで、私の車はやっとのことで脱出できました。そして彼はそのあとも、車の横をずっと一緒に歩いてくれました。

へとへとだった私の心に、彼の優しさがどれだけありがたく沁み入ったことか。
それなのに、ようやくスムーズに車が流れ始めた時、停車することを恐れた私は、窓を全開にしてお礼の言葉を叫ぶのが精一杯でした。
おそらく地元の大学の学生さんだったと思います。黒っぽいダウンにニットキャップのお兄さん、あの時は本当にありがとうございました。
私は教員で、折に触れ生徒たちにあなたのことを話しています。生徒たちもあなたのようになりたいと言っていますよ!
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。