キングギドラが現実の生物となる。体が枝分かれした新種の生き物に命名 (1/4ページ)

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キングギドラが現実の生物となる。体が枝分かれした新種の生き物に命名
キングギドラが現実の生物となる。体が枝分かれした新種の生き物に命名

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 キングギドラと言えばゴジラシリーズに登場する架空の怪獣だが、ついに現実のものとなる日が来た。日本の生物学者たちがその夢を叶えてくれたのだ。

 日本海の海底で発見された、体がいくつも枝分かれした新種の環形動物は「「キングギドラシリス(Ramisyllis kingghidorahi)」と命名された。

 動物なのに左右の作りが非対称的であるなど、進化学的にも発生学的も興味深く、生物学の常識がくつがえる可能性もあるとのことだ。

・体が枝分かれした、左右対称ではない不思議な生物
 キングギドラシリスは、東京大学をはじめとするグループによって、2019年に佐渡島の近海、水深十数メートルの岩場に生息する海綿の体内から発見された。

 自分の体を鏡に映してみよう。きっと右半身と左半身はほぼ同じ形をしているだろう。このように普通の動物は、左右相称動物で、体が左右対称の作りになっている。

 ところがキングギドラシリスはそうではない。頭から尻尾にかけて体が枝分かれしており、左右対称ではないのだ。

 環形動物である「シリス科」は、このように体軸が分岐する仲間が2種いることで知られている。キングギドラシリスは、体が枝分かれする3番目のシリス科の仲間である。

 遺伝子的には、オーストラリアのダーウィン近海に生息する種(Ramisyllis multicaudata)に近い。
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