夢のヤセ薬が誕生か?体重調節ホルモン「レプチン」の働きを阻害する酵素をブロックすることに成功 (1/4ページ)
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体重を減らすのはなかなかやっかいだ。食事制限や運動などを続け、やっと痩せたと思ってもリバウンドしまったりする。
これまで、「脂肪細胞」によって作り出されるホルモン「レプチン」が、脳に作用して、食欲と代謝の調節を行い、肥満の抑制や体重増加の制御の役割を果たしてくれることはわかっていた。
ところが、太りすぎた人の脳はレプチンに鈍感になり、その効果が現れなくなってしまうのだ。
今回、米ミシガン大学の研究者らは、なぜ脳がレプチンに対して鈍感になってしまうのかを解明し、ある化合物を使うことで、レプチン抵抗性を防ぐ方法を発見したと、『Nature Metabolism』(2022年1月17日付)で報告している。
・レプチン抵抗性と関連のある酵素を発見
レプチンは脂肪細胞から分泌されるホルモンで、脳内の弓状核(きゅうじょうかく)という摂食中枢に作用して、食欲をコントロールする作用がある。
レプチンは脂肪が増えるにしたがい放出量が増えるが、肥満の人の多くは、レプチンが効きにくくなる「レプチン抵抗性」が起こり、食欲を抑えられなくなる。
レプチン抵抗性を解消するメカニズムが解明できれば、効果的な治療法につながる可能性があると期待されていた。