お施餓鬼とはどんな意味?お施餓鬼法要をお盆と同時期に行う理由は? (1/2ページ)
7月や8月には全国的に祖先の霊を祀るお盆の行事が行われる。お盆と同じ時期に行われるお施餓鬼法要(おせがきほうよう)をご存じだろうか。お施餓鬼とは、六道の一つである餓鬼道に堕ちてしまい苦しむ人たちに、お供え物をする行事である。どうしてお盆の時期に行われるのか、お盆の由来と共にお施餓鬼の由来を解説する。
■お盆の由来に関連するお施餓鬼
お施餓鬼を説明するにあたり、お盆の由来について解説する。インドの昔の言葉であるサンスクリット語にウランバナという言葉がある。これは逆さ吊りという意味である。この言葉を音訳し漢字に当てはめることで「盂蘭盆(うらぼん)」という言葉が生まれた。略してお盆と言っているが、寺では盂蘭盆会(うらぼんえ)と記載されているところもある。では、どうして逆さ吊りの意味を持つ言葉が使われているのか。それは。お釈迦様の教えである「仏説盂蘭盆経(ぶっせつうらぼんえ)」で説かれている内容に由来する。
■仏説盂蘭盆経で説かれる教えとは
お釈迦様には多くの弟子がおり、その中に超能力の一種である神通力のちからがとても強い目連尊者(もくれんそんじゃ)がいた。ある時、亡くなった母の姿を神通力で見たところ、餓鬼道に落ちてしまい逆さ吊りにされ苦しんでいた。実は、母は子を思うあまり、我が子にはたくさんの食べ物を与え、他の僧に与えないという罪を犯していた為であった。目連は、母を助けるために食べ物や水を送るが、餓鬼道では口にするものがすべて炎になってしまう。お釈迦様に相談をしたとこころ、自分の母だけに施すのではなく他にも苦しんでいる者のために施しなさいと諭された。その後、目連は、雨期に修行を行う僧たちに、寝床と食事を提供したところ、僧たちの喜びが餓鬼道にも伝わり母親を救うことができたのである。このことから、お盆と餓鬼は関係性があり、お施餓鬼もお盆と同じ時期に行われるようになったのである。では、お施餓鬼にはどのような由来があるのだろうか。
■お施餓鬼の由来
お施餓鬼の由来は、「仏説救抜焔口餓鬼陀羅尼経(ぶつせつぐばつえんくがきだらにきょう)」に説かれている。ここではお釈迦様の弟子の一人で身の回りの世話をしていた阿難尊者(あなんそんじゃ)が主人公である。