藤原秀衡と源義経を繋いだ男!金商人にして武士でもあった「金売吉次」とは? (4/4ページ)
金売吉次は、いわば義経にとって命の恩人とも言うべき存在です。
軍記物に存在は確認されますが、実際の史料(歴史資料)である古文書や日記には記載がありません。
以下、軍記物語の記載を見ていきましょう。
・『平治物語』→「奥州の金商人吉次」
・『平家物語』→「三条の橘次(吉次)と云し金商人」
・『源平盛衰記』→「五条の橘次末春と云金商人」
・『義経記』→「三条の大福長者」「吉次信高」
以上のことから、軍記物語の話を総合すると「三条(あるいは五条)に居住する裕福な金商人であり、武士でもある」ことが浮かび上がります。
武士であり、金の商人でもあるというのはどういうことでしょう。一説によると、金売吉次は奥州藤原氏の政商であったとされています。
本当だとすれば、武士身分でありながら、商人としても活動したということに付合しますね。
平安時代や源平合戦の軍記物語ですから、フィクションも多分に含まれていると考えたくなりますね。
では金売吉次の存在は、伝説だけだったのでしょうか?
いいえ、ちゃんとモデルとなった人物がいたことが確認されています。それも当時の一級史料である『吾妻鏡』と『玉葉』にも記載がありました。
次回の中編に続きます。
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