死の直前の走馬灯は実在する可能性。脳波で確認 (2/3ページ)
これは臓器提供のタイミングなど、重要な問いを突きつけるものです」
[画像を見る]
photo by iStock
・更なる検証が必要
この脳波は、一般的に死亡が確認される心停止から30秒間続いたという。
こうした結果は、血流が止まってしまった後も、脳は協調した活動が可能であることを示している。
ラットによる過去の実験では、死の間際に「ガンマ波」に変化が生じることが観察されてきた。しかし人間の脳でこれが検出されたのは初めてのことだ。
もちろん、この結果には注意が必要だ。これはたった1人の患者で観察されたことでしかない。しかもその脳には損傷があり、てんかんに起因する異常な活動が生じていた。それゆえに研究グループは、ほかの事例も調査したいと考えている。
「もしあなたの大切な人が目を瞑り、この世を去ろうとしていたとしても、その脳は人生で一番幸せな場面を振り返っているのかもしれません。この研究からは、そんなことがうかがえます」とゼンマー博士は話している。
この研究は『Frontiers in Aging Neuroscience』(2022年2月22日付)に掲載された。