狼や熊など、20種の哺乳類の再導入が失われた生態系を回復する鍵を握っている (3/5ページ)
その結果、世界の生物多様性を回復させるには、わずか20種(肉食動物7種、草食動物13種)を再導入すればいいことが判明したのだ。
この研究では、世界の生態系の状態を評価するために、地球を「エコリージョン」ごとに分けて、そこに生息する現在の大型哺乳類と過去の個体数を比較した。
エコリージョンとは生物地理区より小さな生物地理学的地域のことで、陸地および水圏の比較的大きな地域を含み、地理的に異なった特徴的な生態系の集合体を含む。
その結果、大型哺乳類の個体数が500年前と同じレベルで保たれている地域は、わずか6%しかないことが判明。
全体としては、地表の16%に無傷の哺乳類群集が生息していることが明らかになった。
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さらに復元しやすいエコリージョンを調査したところ、アジア北部の大部分、カナダ北部、南アメリカとアフリカの一部ならば、大型哺乳類をほんの数種導入するだけで、生態系を元の状態に戻せるだろうことが判明した。
ヨーロッパでは、ヨーロッパビーバー、ヨーロッパバイソン、オオカミを再導入すれば、彼らがすでに失われてしまった35地域で、大型哺乳類の増加につながる。
アフリカなら、カバ、チーター、ライオンを導入することで、健全な哺乳類が生息する面積を2倍にすることができる。
それによる環境の変化は他の種にも恩恵を与えるために、そうした種が保全される結果にもなる。