狼や熊など、20種の哺乳類の再導入が失われた生態系を回復する鍵を握っている (2/5ページ)
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・大型哺乳類の再野生化計画のメリット
再野性化のキモとなるのは、大型哺乳類をその本来の生息域に再導入することだ。これによって生態系を「自己調整できる自然な状態」にまで回復させる。
どの時代の生態系を「自然」とするかについては、さまざまな意見がある。西暦1500年頃を基準にすべきという意見や、最後の氷河期(1万2000年前)の状態を自然とみなす意見もある。
再野性化は、生態系の生物多様性やその機能向上につながると期待できる一方、万能ではない。すでに地上から消えてしまった生態系もあるからだ。
さらに大型哺乳類を再導入すれば、人間や家畜に被害を与える可能性もあるだろう。たとえば、オオカミのような大型捕食動物はわかりやすい例だ。
オオカミの再導入はしばしば物議を醸してきた。しかしこれまでの研究からは、こうした動物は草食動物の個体数を調整してくれるために、植物や腐食動物を繁栄させることが明らかにされてきた。
肉食動物だけでなく、草食動物の再導入も環境に重要な影響を与える。彼らは植物のタネを拡散させ、栄養を循環させ、さらに放牧による火災まで抑制してくれる。
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・20種の動物を適切な地域に再導入
今回の研究では、大型哺乳類を再導入するにあたってもっとも効果的な地域と、その方法が検討されている。