強いストレスを受けると脳に動的変化が起きることが判明 (1/3ページ)
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強い精神的ストレスは、急性ストレス障害(ASD)を引き起こすことがある。その症状は、怖い体験がフラッシュバックしたり、不安や緊張が続き、めまいや頭痛、睡眠不足などがある。
今回の研究は、急性ストレスを感じる状況で脳がどのように変化するのか、その一部始終を観察した初のものだ。
それによると、脳の異なる領域間のコミュニケーションに変化が生じるだけでなく、動的変化も確認されたという。
すなわち、急性ストレスを受けている間、脳内では異なるネットワークが異なる振る舞いをするようになるのだ。
このことは、人がネガティブな気分にいかに弱く、それが精神を病むリスクをどれほど引き上げるのか示唆しているという。
・急性ストレスを受けた脳では動的な変化が起きている
急性ストレスを受けた脳で起きる動的プロセスについては、ほとんど知られていない。と言うのも、脳研究のほとんどは、ある一時点における活発な領域にのみ焦点を当てたものでしかないからだ。
そこでマックス・プランク精神医学研究所とテュービンゲン大学のグループは、難しい数学問題を解いているときなど、ストレスを受けている間の脳の状態を最初から最後まで観察してみることにした。
「この研究では、変化が起きている場所だけでなく、ストレスが続いている間中にさまざまな領域が相互作用する様子や、それらのコミュニケーションが変化する様子を明らかにしています」と、マックス・プランク精神医学研究所のアンネ・キューネル氏は話す。
この研究結果は、『Biological Psychiatry』(2022年1月25日付)に掲載された。