記号化され隠される死 観念としてではなくリアルな死に思いを馳せる (3/3ページ)

心に残る家族葬




■記号の奥の「人生」に思いを馳せる

エリアスの言うように文明が死を隠蔽するのは確かであるようだ。それに甘んじて、観念ではなくリアルな「死」について思考しないことは、ロシアの指導者のように命を軽んじることになるのではないか。臨終の現場や葬儀など、私たちが死と向き合う場面は限られている。記号化された死亡の報道などに際して、その人にもその人の人生があったのだと、思いを馳せる瞬間を時々でも持たれたい。

■参考資料

■ノルベルト・エリアス著/赤井慧爾・中村元保・吉田正勝訳「文明化の過程・上 〈改装版〉: ヨーロッパ上流階層の風俗の変遷」法政大学出版局(2010)
■安倍宏行「震災10年 放送されぬ『遺体』」japan-indepth 2021年3月24日配信
NHK放送ガイドライン2020(pdfファイルの可)

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