5300年前の頭蓋骨に耳の手術の痕跡を発見。人類史上最古の外科手術の可能性 (3/4ページ)
両耳とも手術が必要だったはずだが、左耳サイドだけにナイフでV字に切り込みを入れた跡が残っていた。
右耳に切り込みがないのは、女性が死んだとき傷はすでに治っていたことを示している。つまり、女性は生涯に二度、耳の手術で激痛を味わったということだ。
[画像を見る]
耳周辺の骨のスキャン。(a) が右で (b)が左 / image credit:S. Diaz-Navarro et al., 2022
両耳の骨の再生の違いに基づいてみると、まず最初に手術が行われたのは右耳だと思われる。先史時代のこの女性は、おぞましい手術が必要なほど耳の状態が深刻だったが、それを乗り越えて生きたようだ。
その後、左耳の手術も行われたが、右耳の手術が終わってすぐ連続して行われたのか、数ヶ月たってからか、数年たってからかはわからない。
だがこれは、両側頭部に外科手術が行われたことを示す最古の証拠で、人類史上初の乳様突起切除手術である可能性が高い。
この研究は、『 Scientific Reports』に発表された。