5300年前の頭蓋骨に耳の手術の痕跡を発見。人類史上最古の外科手術の可能性 (1/4ページ)
[画像を見る]
image credit:Navarro et al., Scientific Reports
5300年前と言えば日本では縄文時代中期にあたる。この時代、スペインの巨大遺跡から発掘された古代の頭蓋骨には耳の手術をした荒々しい痕跡が残っていたことが明らかとなった。
この患者は、両耳とも耳の痛みや発熱を引き起こす急性中耳炎にかかっていたと思われ、人類史上最古の外科的処置の可能性が高いという。
・最も古い外科的手術の可能性
中耳炎は治療をしないと、鼓膜の奥に液体がたまって、頭蓋にしこりができたり、難聴になった
り、脳の外膜に生命にかかわる炎症を引き起こしたりする可能性がある。
現在ではごく普通の治療だが、19世紀半ばの耳の手術は、人命を助けるために懸命に行われる大変なものだった。
古代の文献によると、初めての外科的処置は1世紀頃にさかのぼることができると言われているが、確かな証拠はほとんどない。
この頭蓋骨の発見は、数千年も前に外科手術が行われていたことを示す証拠となるかもしれない。
[画像を見る]
耳の手術の痕跡 / image credit:S. Diaz-Navarro et al., 2022・荒っぽい手術ながら治っている痕跡
この頭蓋骨が見つかったのは、紀元前4000年に使われていたエル・ペンドニスのドルメンと呼ばれる埋葬地だ。