便移植で双極性障害の症状の改善に成功。世界初 (1/5ページ)
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オーストラリアで「双極性障害」の便移植(便微生物移植)を行ったところ、症状が改善されることが確認されたそうだ。
便移植による双極性障害の治療は、今回を含めてまだ2例目だが、今回報告されたケースでは、便移植を受けた患者は、双極性障害の改善のみならず、不安障害やADHDも改善されたという。
まだ事例が少ないため、一般的な治療として普及するかどうかはわからないが、便移植が多くの精神疾患の治療に役立つ可能性があるという。
・1例目の便移植による双極性障害の改善
双極性障害はかつて躁うつ病と呼ばれていたものでいろいろなタイプがある。特徴的なのは、「躁状態」と「うつ状態」が繰り返されることだ。
一般的に、この病気になると、症状を抑えるために薬を飲み続ける必要がある。精神安定剤や抗精神薬などだが、種類によってはリスクも副作用(体重増加、鎮静、運動障害など)もある。
便移植(便微生物移植)で双極性障害が治ったという最初の事例は、2020年3月に報告された。
患者は20代の女性で、当時治療として1ダース(12個)もの薬を飲んでいた。その副作用で肥満になり生活に支障をきたすようになったことから、10度も入院経験があった。
ところが、健康体である夫のから提供された便を使った移植を受けたところ、それから5年間症状が消え、33キロ減量することにも成功。もはや薬は不要となり、仕事も軌道に乗ったという。