絶滅した動物を復活させることはどこまで可能なのか?脱絶滅化の限界を探る (3/6ページ)
遺伝子編集による絶滅種の復活もそれと同じだ。
したがって、これを行うには、絶滅した種のゲノムがよくわかっていることが前提となる。
だからこそ、ギルバート教授が1898~1908年に絶滅した「クリスマスクマネズミ」に注目した理由は、いくつかの理由からこの研究にぴったりの題材だったのだという。
まず、ラットが遺伝学の動物実験に広く使われていることが最初の理由です。第二に、クリスマスクマネズミの標本を入手可能であること。
サンプルがなければ、DNAもありません。第三に、この種が絶滅した原因(病原菌だった!)を探るため、15年ほど前に扱った経験があること。
最後の理由は、マンモスやフクロオオカミよりも、ラットの方が復活の難易度が低いだろうことです
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クリスマスクマネズミ / image credit:public domain/wikimedia・遺伝子工学の限界。不完全なゲノムしか入手できない
ギルバート教授らは、手始めにクリスマスクマネズミのゲノムを解析し、それを現生するクマネズミの仲間のものと比較した。
「現存する参照ゲノムからの進化的分岐が、復活の対象であるクリスマスクマネズミのゲノムにどの程度影響を与えているのか探った」と論文では述べられている。
この結果、状態のいいゲノムでさえ、5%ほど復元できない部分があることが明らかになった。合計1661の遺伝子が復元できず、そのうち26は完全に失われていたのだ。