絶滅した動物を復活させることはどこまで可能なのか?脱絶滅化の限界を探る (4/6ページ)
失われた遺伝子のうちのいくつかは、どうやら嗅覚に関連するものであることがわかっている。つまり仮にクリスマスクマネズミ(に近い生き物)を復活させたとしても、その嗅覚はかつて存在した種とまったく同じではないということだ。
もちろん、これは絶対の話ではない。 この結論は、「それ以上保存状態のいいクリスマスクマネズミのDNAは存在しないという前提」に立っている。
だが、近い将来、特殊な方法が考案されて、昔冷蔵庫に保存されていたクリスマスクマネズミから、もっとDNAを抽出できるようになるかもしれない。
だがそれでも、いくぶんは結果が違ってくるにしても、全体としては状況はさして変わらないのではないかと、ギルバート教授は話す。
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・なぜ絶滅種を復活させるのか?
ギルバート教授らは、コンピューターによる研究だけでなく、ある実験をも行っている。クリスマスクマネズミの近縁種の遺伝子を編集して、どのような影響が出るか観察しているのだ。
「現実に可能なのか? それともめちゃくちゃな雑種が誕生するだけでしょうか?」とギルバート教授は話す。
クリスマスクマネズミは、それほど人気がある動物ではないかもしれない。だがマンモスやフクロオオカミのような雄大な動物だけでなく、それ以外の生物の復活を検討することが重要なのは、そもそも復活の是非が科学者の目的次第であろうからだ。
目的がお金儲けや、人々をあっと言わせることなら、世間が注目するだろうことをやればいいでしょう。
しかし、絶滅種が復活すれば生態系にいい影響があるだろうと期待してのことなら、大型動物が相応しいかどうかはわかりません。
その場合、優先して考えるべきことは、どの生物が最大のインパクトをもたらすかといったことでしょう。
そして、それは現生種の評価から判断できます。