手足がしびれ怒りっぽく!?将軍・徳川家光の命も奪った奇病「江戸わずらい」の正体とは (2/5ページ)
脚気はビタミンB1の不足を原因とする病気です。
玄米にはビタミンB1が白米の約5倍含まれています。白米は玄米の胚芽部分を削ぎ落してしまうので、必然的にビタミンB1も失われるのです。
よって、白米ばかりを食べて他の食物からのビタミンB1の摂取がおろそかになると、脚気を発症してしまうのです。
もちろん、当時「白米」は上等品でした。
今でこそ、日本人は1日3食が習慣となり白米を当たり前のように食べていますが、昔は白米は身分の高い人しか食べられず、農民は主に玄米を食べていました。
そんな、身分の高い人だけが食べられる白米ですが、江戸時代になると流通が発展し、庶民の食卓にも白米が並ぶようになります。
さらに、「江戸に行けば白米が食べられる」と言われるようになったことで、地方から続々と人が集まってきました。
一説によると、玄米に比べて腹持ちがしない白米が普及したことによって、1日3食の習慣が出来たのではないか……と言われているほど、白米食は庶民の間に広く普及し、根付いていったのです。
そうして、脚気も一緒に広まっていきました。
当時は白米をたらふく食べて、おかずは少し、という食べ方が江戸っ子の心意気とされていたそうです。これでは「江戸わずらい」が広まるのももっともです。
一方、白米の普及は都市部だけの話で、地方ではまだまだ玄米食が中心でした。
