二振りが後世にまで伝わった「静御前」の薙刀、どっちが本物?前田利常の答えがコチラ (5/5ページ)
……真偽のほどはともかくとして、どっちも本物ということであれば、どちらも面子が保てて誠に結構なこと。
あえて白黒をつけずにすむなら、すませた方が世の中は平和に暮らせるというものです。
「これでいいのだ」
かくして徳川・前田両家の薙刀はいずれも静御前のものとして、それぞれ大切に後世へ受け継がれたのでした。
※参考文献:
逸話研究会 編『江戸逸話事典』新人物往来社、1989年2月 岡谷繁実『名将言行録』岩波書店、1943年12月日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan