イルカはおしっこの味で仲間を認識することができる (1/3ページ)
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人間なら友達が見えなくても、声を聞けばそこにいるとわかるだろう。ハンドウイルカもそうだが、それだけではない。なんとおしっこの味でも、遠くにいる友達の存在を認識できるという。
よく知った仲間の尿だと、時間をかけて味わうのだ。
スティーブン・F・オースティン州立大学のジェイソン・ブロック氏によると、このように味覚だけで仲間を認識できることが確認された哺乳類は、イルカが初めてであるそうだ。
おしっこは、出した本人がいなくても、しばらく海に漂っている。だから尿による仲間の識別は海ではかなり有効なのだという。尿のおかげで、イルカは声を出さなくても、仲間の存在を知ることができるのだ。
・イルカはどうやって仲間を識別しているか?
そもそも動物は仲間をどのように覚えて、誰が誰と識別しているのか? 答えを導き出すのは、なかなか難しい問題だ。
今回の調査された「ハンドウイルカ(バンドウイルカ)」は、仲間に口笛で呼びかける習性があり、その声を20年以上も覚えている。だからこの問題を究明するには興味深い題材だ。
その一環としてブロック氏はこんな実験を行ってみた。
イルカ8匹に仲間とそうでない個体の尿を与えてみたのだ。すると仲間のものの場合、3倍も長くそれを”味わう”ことがわかったのである。
イルカ同士の付き合いでは、あごで生殖器に触れることがよくある。もしかしたら、このときに相手の尿の味を覚えているのかもしれない。
この研究のために、イルカは食べ物とおしっこを交換するよう訓練された。
ちなみに彼らは尿のニオイを嗅いでいるのではない。味わっているのだ。というのも、イルカには「嗅球」がなく、ほとんど嗅覚がないからだ。