人は中途半端にしていることほど忘れない「ツァイガルニク効果」 (1/4ページ)
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まだ終わっていないうちに中断した事、達成できなかった事ほど、いつまでも思い出せたりしないだろうか? 人はやり残した作業ほどよく覚えている傾向がある。これを「ツァイガルニク効果」という。
ソ連の心理学者が発見したこの効果は、いくつも研究によって裏付けらている一方、「中断のタイミング」や「作業への意欲」「難易度」などによっても影響を受けることも知られている。
不思議な効果だが、うまく利用すれば、先延ばしにしがちな癖を克服したり、試験の成績を伸ばしたり、あるいはメンタルヘルスの改善にも役立つそうだ。
・ウェイターは料理が出されていないテーブルの注文を忘れない
1920年代、ウィーンの人気レストランに座っていた旧ソ連の心理学者ブリューマ・ツァイガルニクは、そこで働くウェイターを眺めていてとあることに気がついた。
まだ料理が出されていないテーブルの注文はよく覚えているのに、料理が出され支払いが済むと、そのテーブルのことはすぐ忘れてしまうようなのだ。
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・作業の中断と記憶の関連性を検証
そこでツァイガルニクはこれを実験で検証してみることにした。実験では、被験者にパズルや数学といった20問ほどの問題に取り組んでもらった。
だが問題のうちの半分は、まだ解き終える前に中断させた。それから被験者に課題について質問してみると案の定、彼らは中断された課題ほどよく覚えていたのだ。