人は中途半端にしていることほど忘れない「ツァイガルニク効果」 (3/4ページ)
彼女によれば、覚えているかどうかは、「中断のタイミング」「成功させるという意欲」「疲労」「課題の難易度」によって変わってくるという。
例えば、そもそも問題を解こうという意欲がなければ、中断されたとしても忘れてしまうという。
マクグローとフィアラの研究では、報酬への期待がツァイガルニク効果を左右することがわかっている。
実験に参加したこと対する謝礼がない場合、残って問題に取り組んだ被験者はずっと少なかったのだ。
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・ツァイガルニク効果を生活に役立てる方法
ツァイガルニク効果は、うまく利用すれば、日常生活で役立ってくれることだろう。
・先延ばしの克服
何かと先延ばしにしがちな人は、ツァイガルニク効果を利用するといい。大きな課題が与えられると、私たちはしばしば圧倒されてしまう。
ツァイガルニク効果の研究から言えるのは、まずは始めてみるということだ。大変な部分に手を出す必要はない、簡単なことでいい。
大事なのは、とにかく始めて、途中で終わらせることだ。すると、やり残した感がいつまでも残る。それは気分のいいことではないが、終わらせるというモチベーションにつながる。
・試験の成績を上げる
ツァイガルニク効果は試験勉強でも有効だ。勉強を中断すると、記憶に残りやすいからだ。だから一度に何もかもを詰め込むのではなく、時折休憩を挟んで、何か別のことに手をつけるといい。
それでも学習した内容が脳裏から離れることはなく、記憶にずっと定着しやすくなる。試験当日はスラスラと思い出せるようになるだろう。
・メンタルヘルスを守る
メンタルを病む理由をツァイガルニク効果から説明することもできる。例えば、重要な作業を終わらないままにしておいたとしよう。
するとやり残した感がストレスや不安となる。