人類はあと200年で真の宇宙文明に到達できるとNASAの科学者 (1/5ページ)
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人類は今、もっとも重要な瞬間に直面している。地球から脱出し、宇宙に本格的に進出するためのエネルギーをどうにかして手にしなければならない。さもなければ、自滅の未来が待っているという。
だが新しい研究によるならば、それさえできればほんの200年程度で、本当の意味での「宇宙文明」に到達することができるという。
NASAジェット推進研究所のジョナサン・ジャン氏は、我々は限られた資源しかない宇宙の小さな岩石に囚われていると語る。
「原子力」と「再生可能エネルギー」を増やし、化石燃料から脱却する。それが自滅を回避し、地球から脱出するための鍵であるそうだ。
・宇宙文明の発展度を三段階で示す「カルダシェフ・スケール」
1964年、ソ連の天文学者ニコライ・カルダシェフは、知的生命の発達レベルを3段階で示す指標を考案した。それが「カルダシェフ・スケール」だ(のちにカール・セーガンによって修正された)。
カルダシェフ・スケールは、ある文明のエネルギー源の種類と、それをどの程度利用できているかを基準にしている。
例えば、「タイプI文明(惑星文明)」は、惑星のエネルギーすべてを利用・制御できる。つまり、化石燃料やウランといった地下資源や、地上に降り注ぐ太陽エネルギーなどを余すことなく利用できる文明だ。