「雨の中、赤ちゃんをタオルに包み病院を去る私。車の方へ走り出す寸前、知らないおじいさんが『貸し!』」(福岡県・30代女性) (1/3ページ)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Tさん(福岡県・30代女性)
生まれたばかりの息子を連れて病院を訪れた帰りに、突然の大雨......。
近くに停めてある車まで、濡れながらでも走るしかないと覚悟を決めていたTさんに、見知らぬおじいさんが声をかけてきた。

<Tさんの体験談>
5年前、長男が産まれたばかりの頃の話です。
長男は出生後の採血でひとつだけ数値が引っかかり、退院翌日に再度検査をしに産院に行くことになりました。
病院に着いてエレベーターに乗ると、向こうの方から老夫婦が走っていらっしゃいました。
乗りたいのだろうと思った私は、開ボタンを押したまましばらく待っていました。
乗り込んできて会釈をされたご夫婦の表情を見て、「あ~お孫さんが生まれたんだろうな。嬉しそうだな。楽しみなんだろうな」と思ったのを今でも覚えています。
傘もなく、大雨の中...その後、息子の検査が無事に終わり、帰ろうとしたら外はまさかの大雨。
その日私が車を停めていたところは運悪く、屋根がかかっていないところでした。
来るときは晴れていたので傘を持っていなかった私は、まだ生まれて数日の息子を持っていたタオルで包み、走って車に向かおうとしました。

すると、おじいさんが声をかけてきました。
「車どこね?」
病院に着いたとき、エレベーターで一緒になった方でした。偶然にも、老夫婦とは帰りの時間も同じだったのです。