5歳で犬を斬り、15歳で人を斬る…武士道のバイブル『葉隠』が伝える子育てが過激すぎる (3/4ページ)
そのうち立て続けに10人も斬り殺せば、次第に肝も据わってコツもつかめてくるもの。昔は上方でさえこのような教育がなされていたと言います。
しかし最近では地方の身分の武士であっても人を斬ることを教えないようで、平和ボケもはなはだしい。
連中はやれ「無駄な殺生はさせたくない」だの「罪人を斬ったところで手柄にならない」だの「罪に問われる」「汚らわしい」だの……まったく言語道断です。
※原文中の「口ふさげ」は口塞げ、「文句を言わせないこと」転じてここでは言語道断の意味と解釈しました。
彼らは武芸を疎んじるあまり、ネイル(爪)のお手入れとかオシャレにしか関心がなくなったからじゃないかと思われるほどの軟弱ぶり。
その内心を推察してみれば、人の血やら臓物が気持ち悪いので(やりたくないと素直には言えぬため)理屈をつけて、何とか斬らずに済むよう言いつくろっているのでしょう。
しかし、無益な殺生だなどととんでもない。せねばならぬ事だからこそ、かつて直茂公は仰せつけられたのです。
以前、私も嘉瀬(現:佐賀県佐賀市)で人を斬ってみたが、実に高揚するものでした。血や内臓を気持ち悪く思うこと自体、臆病の兆しと言わざるを得ません。
終わりに……と、山本常朝は言っています。