「すごく耽美」「小説の舞台になりそう」 熊本の山奥にひっそり佇む「白昼夢のような館」の正体は... (2/4ページ)

Jタウンネット

「球磨川沿いを進んでいたら、目の前の急斜面に不思議な雰囲気の建物が現れたので、一体何の建物だろうと思いながらシャッターを切りました」 「暗い天候も相まってか、山の斜面の木々の中に異質なデザインの建物が浮かび上がっている光景が、どこか絵画めいて白昼夢のように思えました」(「埋火」さん)

この不思議な建物は、どんな経緯で作られたのだろう。

Jタウンネット記者は、球泉洞を運営管理する球磨村森林組合に取材した。現地の写真も撮影してきたので、合わせてお楽しみいただきたい。

当初別の場所に建てるつもりだった

そもそも「森林館」とは何か。その答えを知るためには「球泉洞」という鍾乳洞について知る必要がある。

球泉洞は全長4.8キロに及ぶ鍾乳洞で、1973年3月に発見された。

「球泉洞は3億年もの時をかけて自然がつくりだした地球の記憶であり、ゴウゴウと音をたてて流れる豊かな水があふれています。山林に降りそそいだ雨が地中にしみこんで作られた『地底の滝』で、それが球磨川に流れ出しています」(球磨村森林組合担当者)

この鍾乳洞が発見されたとき、「森林館」の構想も生まれた。

森林館外観(写真はJタウンネット記者撮影)
「(球泉洞の発見により)ふだん目にすることのない森林と地底の関係を目のあたりにして、清らかで豊かな球磨川の水は、私たちが育てている森林に源を発するのだという確信をもったのです」「球泉洞が『森と水のかかわりを実感できる自然の博物館』であるとすれば、『水を生みだす森林、その森を守り育てている林業』の役割をわかりやすく伝えられる博物館をつくりたい。日本の森林・林業の振興に少しでも役だちたい。
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