「単なるデジタル化」ではない DXとは結局何なのか? (1/3ページ)
近年メディアでよく目にする「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」という言葉は、「デジタル技術によって人の生活や企業活動をより良い方向に変えていくこと」を指す。
ただ、この定義は漠然としている。「より良い方向に変える」とは一体どういうことか。どうすれば変わるのか。
はっきりしているのは、DXとは単なる「デジタル化」ではない点だ。真のDXとその恩恵について『DXで会社が変わる』(幻冬舎刊)の著者・竹本雄一氏にお話をうかがった。今回はその後編である。
■DXは「単なるデジタル化」ではない――「DXとは何なのか」という根本のところが、日本では今のところ曖昧になっている印象があります。この点につきまして竹本さんのお考えをお聞かせいただければと思います。
竹本:いろいろな考え方があると思うのですが、よく言われるのは「アナログをデジタルにするのがDXではない」ということです。DXは決して単なる「デジタル化」ではない。
本では「ソリューション=リレーション」と書かせていただきました。つまりあるデジタル化した作業を次の作業にリレーできなければ作業の効率化にはなっていない、ということです。RPAにしても、導入するからには業務を可視化して属人化させないように、誰がやってもできるようにしないといけません。
その業務が次の業務に自動的につながる、もしくは誰しもがその流れに乗れる「リレーション」が必要です。
――企業がDXを導入した際の成功事例と失敗事例をご存じの範囲で教えていただければと思います。
竹本:ある大手自動車メーカーのディーラーの例なのですが、これまで車検というとディーラー側が各ユーザーの車検の時期に合わせて電話をして日取りを決めていましたよね。