生命の起源解明や地球外生命探索のヒントになる、海底の「塩水溜まり」が発見される (2/4ページ)
酸素はほとんどなく、塩分濃度も高いというのに、いわゆる極限微生物が豊富に存在する。
こうした生物を調べれば、地球上で最初に生命が誕生した場所の様子を垣間見ることができる。それは太陽系内外にある”水の世界”で生命を探す際のヒントにもなるだろう 学術的に興味深いだけでなく、塩水溜まりには新しい医薬品開発につながる微生物などが潜んでいる可能性もあるとのこと。
過去にも、塩水溜まりに生息する深海微生物から、抗菌作用や抗がん作用がある分子が発見されたことがあるそうだ。
[画像を見る]
・紅海のアカバ湾で塩水溜まりを発見
深海の塩水溜まりは、今のところ「メキシコ湾」「地中海」「紅海」でしか見つかっておらず、世界を見渡しても十数ヵ所しか知られていない。
中でも紅海は、深海塩水溜まりがもっとも多い海だ。この海の塩水溜まりは、海面が現在よりも低かった「中新生」(2300万年~530万年前)に堆積した鉱物が溶けてできたと考えられている。
今回アカバ湾で新たに発見されたものは、海岸に近いのが特徴だ。
すでに知られていた紅海の深海塩水溜まりは、いずれも海岸から25キロ以上離れたところにある。ところが今回ものは、海岸から2キロしか離れていない。
発見されたのは2020年のこと。海洋探検プロジェクト「OceanX」の成果だ。パーキス教授によると、サウジアラビアに面した紅海沿岸地域は、これまでほとんど注目されなかったのだという。