生命の起源解明や地球外生命探索のヒントになる、海底の「塩水溜まり」が発見される (1/4ページ)
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紅海の深海底で、世界でも十数ヵ所しか知られていない、初期の地球に似た環境を保つ「塩水溜まり」が発見されたそうだ。
ここには、極限環境に適応した生物しか生息できず、そうでない生物が不運にも迷い込んだら確実に死をもたらす「デッドプール」となる。
その特異な環境ゆえに、過去1000年以上にわたる地震・洪水・降雨の歴史を今に伝えているだけでなく、生命の起源の解明や、地球外生命捜索のヒントにもなるとのことだ。
サウジアラビアやアメリカなどの研究者によるこの発見は、学術誌『Communications Earth and Environment』(2022年6月27日付)で発表された。
・初期の地球の環境に近い、海底の「塩水溜まり」
「塩水溜まり」とは、きわめて塩分濃度が高い海水が溜まった海底のくぼ地のことだ。
化学的に特異な組成をしており、酸素もない。地球上でも特に過酷な環境にもかかわらず、「極限微生物」が存在する。更に「塩水溜まり」のすぐ近くには、それを利用するための生物が多く存在する。
このことは、地球の生命の始まりや、その後の進化について貴重なヒントを与えている。
研究の主執筆者である米マイアミ大学海洋地球科学科のサム・パーキス教授は、「現在、地球上の生命は、ほぼ酸素がない深海で誕生したと考えられている」と解説する。
深海の塩水溜まりは、初期の地球環境によく似ている。