待つことは意外と楽しい【研究成果】 (3/5ページ)

バリュープレス




[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3ODE5OSMzMDEwNDAjNzgxOTlfb0xyT3llSFNURi5wbmc.png ]

 さらに、待ち時間を選択できる場合(3分か20分)、いずれの場合も予測より実際の動機づけの方が高く評価されたにも関わらず、短い待ち時間が好まれる(参加者の70%が短い待ち時間を選択)こと、待つか他の活動(ネットニュースの閲覧)を選択できる場合は待つことが避けられやすい(参加者の87%がニュース閲覧を選択)ことも明らかになりました。
 また、待つだけ条件では予測の動機づけよりも実際の動機づけが高く評価されたのに対し、ネットニュース閲覧条件では予測と実際の動機づけに差がありませんでした(図2)。すなわち、待つことは他の活動に比べて過剰に退屈だと評価されやすく、その傾向が、実際に待つことを避ける行動につながっていることがわかりました。


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3ODE5OSMzMDEwNDAjNzgxOTlfV3R1ZFVCeG5hci5wbmc.png ]

【研究の意義】 

 本研究で得られた結果は、人の不正確な動機づけ予測が不必要に「自由に物思いに耽る」楽しさを阻害し、自由な思考がもたらすポジティブな作用(問題解決や創造的思考)から遠ざけている可能性を新たに示しました。
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