待つことは意外と楽しい【研究成果】 (4/5ページ)

バリュープレス


 また、これまでの研究において、人が自由な思考を楽しめない可能性は明らかになっていましたが、人々が自由な思考を楽しめると期待しているかどうか、その期待が正確かは明らかになっていませんでした。この点を世界で初めて明らかにし、待つことの「楽しさ」だけでなく「やる気」についても人は過小評価してしまう可能性を示したことは、本研究の大きな意義であるといえます。


【今後の展開】

 人は「自由な思考時間」を過度に退屈であると評価するために、待ち時間を自由な思考ではなくソーシャルメディアや他の活動に費やしている可能性が示唆されました。
 今後は、過小評価がどの程度持続するのか、感情予測のメカニズムでの説明は可能なのか、先行研究との手続きの違い(楽しいことを考えさせることとただ待つように求めること)の影響を明らかにし、やる気の過小評価の背景にあるメカニズムを明らかにしていこうと考えています。
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